ごあいさつ
私の愛する故郷(ふるさと)・秋田は日本有数の米どころです。毎年秋になりますと豊かに実った稲穂がこうべを垂れ、それらが時に風になびく様は心まで豊かにしてくれます。その稲を収穫し、精米されたものが私たちの食卓に上がります。新米のきりたんぽも美味しいですね。
さて、ここで思い当たる事がありました。毎年毎年美味しいお米を食べられる事は大変ありがたいのですが、その精米過程で発生する大量の「もみがら」、これを今よりももっと活用できる方法はないのだろうか、と。これまでも田んぼの暗渠(あんきょ)事業であったり、くん炭にして融雪剤として使われるなど、様々な活用方法が用いられて来ました。ただ、脱炭素社会への取り組みが様々な分野で求められている現在、新たな技術で「もみがら」を活用する事ができたら、もっと皆さんに喜ばれるのではないだろうかと。
実際、既に「J-クレジット制度」では、くん炭を施用したお米にはその対価が支払われる事となっております。率直に申し上げて、その対価(金額)はまだまだ小さい評価にとどまっていると感じますが、来たる脱炭素社会の構築において重要な価値を有し得るものと考え、その取り組みにも力を注ぎたいと考えます。繰り返しとなりますが、こちらの取り組みにはくん炭の製造という要素と、そのくん炭を用いたお米作りという要素、そして「J-クレジット制度」に該当する様な資料作りも大事な要素となる事と考えます。弊社では、特に最初と最後の部分に力を入れ、くん炭を用いてお米作りをして下さる農家さんと共に「J-クレジット制度」に該当するお米を作れればと考えております。
そしてもう一つ。上記の「J-クレジット制度」にてくん炭を作る際にも関わる事ですが、「もみがら」を燃料として活用する事です。くん炭を作る時、多量の熱が出ます。その熱を大切にし、例えば水をお湯にするとか、あるいは冷めたお湯を再び熱する等です。こちらは温泉施設等での活用を考えています。更に「もみがら」に一手間掛け、燃料としてより性能を上げる事で、これまで石油関係に頼っていた熱源の代替手段として用いる事ができれば原油の使用量削減にも繋がり、まさに持続可能なエネルギーとしての価値が高まるのではと考えます。
最後に、「もみがら」の活用は難しいと多くの方々に言われました。それはその通りだろうなと重々感じております。それでもなお「もみがら」の可能性に魅力を感じ、前に進みます。ご指導・ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い致します。
代表取締役社長 平野井 景一
会社概要
会社名 | 株式会社もみがらの力(チカラ) |
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設立年月日 | 令和2年10月15日 |
代表取締役社長 | 平野井 景一 |
事業内容 | もみがらのバイオマス燃料化およびエネルギー施設の導入促進 |
所在地 | 秋田市南通築地1番9号 グランフォート南通1-C TEL 018-853-5033 |